- 著者
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大須賀恭輔
結縁祥治
阿草 清滋
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.8, pp.119-119, 2002-09-15
本発表では実時間ステートチャートの振舞いに対してL¨uttgenらのSPL(Statechart Process Language )を時間遷移において拡張した体系として提案したSPLRTを用いて,実時間ステートチャートの動作シミュレートを行うツールの実装を行う.SPLRTは実時間ステートチャートの振舞いをラベルつき遷移システムによりモデル化した言語である.SPLRTはSPL の2つの動作意義,動作遷移,クロック遷移に遅延遷移を新たに加える.遅延遷移はマイクロステップレベルで稠密時間変数を扱う.これによりマクロステップレベルでの実時間の経過を実現可能とした.また,時間遷移を持つラベルつき遷移システムの動作を解析することにより,検証の基礎とすることができる.検証の基礎としてSPLRTにより動作定義し,設計者の意図どおりに実時間ステートチャートが動作するかをツールによって検証を行う.In this presentation, we implements the tool for a simulation of the behavior of real-time statecharts with SPLRT. SPLRT models the behavior of real-time statecharts as the labeled transition system derived from the operational semantics of SPLRT. SPLRT is an extension of SPL proposed by Luttgen et al in that delay transitions labeled by dense-time are incorporated. Analyzing the behavior of the labeled transition system with timed transition can be as the base of verification. We verify whether the real-time statechart behave as an intension of a designer with a tool.