著者
岡本 源太
出版者
岡山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、ジョルダーノ・ブルーノの「世界の複数性」の思想を調和も照応もなき多様性の哲学として読み解き、多様なものの共生という現代的課題に新たな視座を提起することを目的に、(1)ブルーノ『しるしのしるし』(1583)に見られる世界の複数性の存在論的基盤・倫理的含意、(2)世界の複数性の概念史におけるルネサンス・近世の音楽論の重要性、(3)ルネサンス哲学から近世自由思想に継承された自然主義的循環史観の重要性、を解明した。
著者
河部 壮一郎 岡本 隆
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.118, no.12, pp.769-781, 2012-12-15 (Released:2013-04-26)
参考文献数
38
被引用文献数
1 7

北海道北西部羽幌川支流右ノ沢地域(羽幌ドーム)に分布する上部白亜系蝦夷層群は,下位より上部羽幌川層と流矢層に対比される.前者はサントニアン階に,後者は下部カンパニアン階に対比されると考えられる.また本地域と,より沖合であったとされる逆川地域でのアンモナイト類の産出状況を比較した結果,ハミトイド型アンモナイト類は,異常巻きアンモナイト類の中でもより浅海棲であったことが示唆された.
著者
岡本 吉央
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.70, pp.17-24, 2002-07-25

協力ゲーム理論において劣モジュラ性は非常に重要な性質であると認識されている.本論では,最小彩色ゲームと最小頂点被覆ゲームが劣モジュラ性を有する場合の特徴づけを示す.この特徴づけにより,与えられたグラフに対する最小彩色ゲーム/最小頂点被覆ゲームが劣モジュラであるかどうかを判定することが多項式時間で出来ることが分かる.それに関連して,ゲーム理論におけるシャプレイ値,および,付随するマトロイド構造についても述べる.Submodularity is considered as an important property in the field of cooperative game theory. In this report, we characterize submodular minimum coloring games and submodular minimum vertex cover games. These characterizations immediately show that it can be decided in polynomial time that the minimum coloring game or the minimum vertex cover game is submodular or not for a given graph. Related to these results, the Shapley values and the associated matroid structures are also investigated.
著者
大畑 昇 岡本 健
出版者
北海道大学ピア・サポート活動報告書編集委員会 (岡本 健・松田康子)
巻号頁・発行日
2011-03-31

ここでは、ピア・サポート室の生みの親である、大畑昇先生から、ピア・サポート室設立の経緯や、ピア・サポートによせる想い、そして、期待などをうかがった記録を、ピア・サポーター初代代表の岡本が整理した。
著者
岡本 智周 田中 統治
出版者
筑波大学出版会
巻号頁・発行日
pp.1-370, 2011-07
著者
岡本 学 田中 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.311, pp.111-116, 2001-09-10
被引用文献数
1

ネットワーク上での電子投票では, 二重投票や票の水増し・改ざんが憂慮される.また集計局が悪意をもてば, 集計中にその結果を洩らして利用する不正なども存在し得る.それらを防ぐ手段が提案されているが, 投票者の負担が多くなりがちであったり, 集計局を複数設置する必要があったりする.ここでは, PIN番号を付記したカードをあらかじめ作成して匿名に配布し, 投票者は単に自分が投票したい候補に対応したカードを提出することで投票作業が完了する方式を提案する.投票締切まではどのカードがどの候補に対応しているか公表しないため, 一つの集計局設置で済み, また, 集計局が途中経過を知ることはできない.
著者
神保洋介 岡本秀輔 小林亮太
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.361-363, 2011-03-02

近年、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS) の中でも、Twitter は特に注目を集めている。我々は、Twitter のリアルタイム性の高さに着目し、Twitter に投稿されたメッセージの中から、文化祭を楽しむ上で有効な情報のみを抽出し、ユーザに提供するサーバを構築した。2010年度秋に行われた文化祭においてつぶやきを抽出して、出店、イベント内容で分類し、人気の単語と統計情報などを提供した。本発表ではこの結果を受けて、リアルタイム情報の収集と文化祭に有効な情報の提供において Twitter を使用することの有効性を考察する。
著者
岩倉 友哉 岡本 青史 淺川 和雄
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.130, no.1, pp.83-91, 2010-01-01 (Released:2010-01-01)
参考文献数
26
被引用文献数
2

AdaBoost is a method to create a final hypothesis by repeatedly generating a weak hypothesis in each training iteration with a given weak learner. AdaBoost-based algorithms are successfully applied to several tasks such as Natural Language Processing (NLP), OCR, and so on. However, learning on the training data consisting of large number of samples and features requires long training time. We propose a fast AdaBoost-based algorithm for learning rules represented by combination of features. Our algorithm constructs a final hypothesis by learning several weak-hypotheses at each iteration. We assign a confidence-rated value to each weak-hypothesis while ensuring a reduction in the theoretical upper bound of the training error of AdaBoost. We evaluate our methods with English POS tagging and text chunking. The experimental results show that the training speed of our algorithm are about 25 times faster than an AdaBoost-based learner, and about 50 times faster than Support Vector Machines with polynomial kernel on the average while maintaining state-of-the-art accuracy.
著者
岡本 祥浩
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.616, 2007

This discussion raises a few questions on the way of understanding of the homeless policies in the UK. The period of the consideration for homeless policies is important, especially in the UK due to the radical change of housing policy by Thatcher regime.
著者
土居 通哉 坂田 悍教 細川 武 岡本 順子 五味 敏昭 柳川 洋 北川 定謙
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.111-116, 2001

2001年8月9日、O町のふれあい作業所にて当日の利用者12名(精神分裂病)について精神衛生相談を行い、保健所における利用者患者票を閲覧した。他方、都内のA精神病院にて患者3名(精神分裂病)の診察を行い、カルテを閲覧した。これらを比較することにより、精神医療場面の相違による患者自身の構え、病理と環境の相互作用、疾病モデルと生活モデル等を検討した。それによって、症例を通じて医療場面の違いが治療構造に及ぼす影響を考察した。その結果、作業所と病院での治療構造の違いは、環境と患者の役割構造によるところが大きいことが分かった。よって、精神障害者に対する地域保健医療福祉活動として理想的な環境は、利用者自身の健康的な側面に焦点を当て、地域住民を交えた家庭的な雰囲気の中で行われることが重要であると考えられる。
著者
高久雅生 江草由佳 岡本真 大向一輝
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2012-IFAT-108, no.4, pp.1-6, 2012-09-18

東日本大震災を契機として,博物館,図書館,文書館,公民館の被災・救援情報を集約するウィキサイトを構築した saveMLAK ウィキにおける編集がどのように行われたかを定量的に分析する.サイト設立から 1 年以上にわたる有志のボランティアによるウィキ編集行為の内容を明らかにすることを試みる.
著者
藤原 美津穂 岡本 健
出版者
北海道大学ピア・サポート活動報告書編集委員会 (岡本 健・松田康子)
巻号頁・発行日
2011-03-31

本章では、ピア・サポート室の位置および環境について整理する。ピア・サポート室は設立時には、ボランティア室をお借りして活動していたが、2010 年11 月より専用の部屋に移転した。それにともなって、ピア・サポート室の位置や室内の環境が大きく変化した。ピア・サポート室の位置や環境は、ピア・サポート活動を行っていく上で、重要な要素であると考えられる。たとえば、学生が通りやすい場所にある方が良いのか、通りにくい場所にある方が良いのか、といった問題や、室内の内装や掲示などをどのようにしていくのか、という問題である。位置に加えて、ピア・サポートメンバーがどのように部屋を運用していくかによって、室内および室外環境は大きく変わってくると考えられる。本章では、そうした運用も含めて詳細に記述し、ピア・サポート室の位置と環境について考察を行いたい。