著者
藤山 直之 幡野 喜子 杉山 和宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.314, pp.33-36, 2005-09-28
被引用文献数
1

デジタルカメラの普及に伴い, 撮像画像の手ぶれ補正処理の必要性が高まっている.本稿では, 静止画手ぶれ補正に対して画像修復アルゴリズムの適用を検討した.画像修復アルゴリズムは, 劣化画像の修復問題であることから, CCD平面における像の振れを, インパルス応答関数として捉えることで, 手振れ補正処理を行うことができる.しかし, 有限領域の離散データに対してアルゴリズムを適用するだけでは, 所望の解を導くことはできない.そこで, 定義された劣化画像の領域よりも外側に, 数学的画像モデルに適合するようなデータを埋め込むことで, 所望の解が導けることを数値実験により示した.