著者
神谷 孝明 川島 英之 星野 喬 建部 修見
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.24-39, 2017-03-22

本研究はフラッシュストレージをログ用のストレージデバイスとするときにふさわしいWALプロトコルとしてP-WALを提案する.フラッシュストレージは複数のメモリチップに対して並列にアクセスすることで高い性能を発揮する.P-WALはフラッシュストレージの特性を活用し,各ワーカが専用の領域にログを書き込む並列ログ書き込み方式を用いる.この方式により従来の直列WAL方式で発生する,排他制御処理とストレージI/Oにともなう性能低下問題を解決する.P-WALをトランザクションシステム上で実装し,性能評価を行った.その結果,P-WALは直列WAL方式に対してマイクロベンチマークで10.0倍,TPC-Cベンチマークにおいて2.3倍の性能向上を示した.This paper proposes a new WAL protocol, P-WAL. We first demonstrate that parallel write operations well perform on a flash storage. P-WAL exploits the features of the flash storage. P-WAL lets each worker writes log records to its dedicated storage space. This design eliminates both the contentions on WAL buffer and the inefficient I/O operations where the conventional sequential WAL method suffers from. We design and implement P-WAL on a prototype transaction manager, and evaluate it with benchmarks. The result of experiments showed that P-WAL outperformed the conventional WAL. The improvement factors were 10.0 on micro-benchmark and 2.3 on TPC-C benchmark respectively.
著者
神谷 孝明 川島 英之 星野 喬 建部 修見
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.24-39, 2017-03-22

本研究はフラッシュストレージをログ用のストレージデバイスとするときにふさわしいWALプロトコルとしてP-WALを提案する.フラッシュストレージは複数のメモリチップに対して並列にアクセスすることで高い性能を発揮する.P-WALはフラッシュストレージの特性を活用し,各ワーカが専用の領域にログを書き込む並列ログ書き込み方式を用いる.この方式により従来の直列WAL方式で発生する,排他制御処理とストレージI/Oにともなう性能低下問題を解決する.P-WALをトランザクションシステム上で実装し,性能評価を行った.その結果,P-WALは直列WAL方式に対してマイクロベンチマークで10.0倍,TPC-Cベンチマークにおいて2.3倍の性能向上を示した.