著者
杉山 賢二 小原 剛 小俣 慎 半谷 精一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.1584-1589, 2000-11-20
被引用文献数
2 2

Many TV broadcasters now use a progressive scanning format and an HDTV system to produce programs. However, standard TV receivers are still used in most homes. We have thus developed a broadcast system that uses the 480 p format for the source picture and the 480 i format for the receiver. We use progressive scanning coding because of its coding efficiency and room for improvement. The B-picture is not used as a prediction reference; we use only the interlaced scanning lines in the B-picture to remove redundant information. We use 8 x 4 DCT instead of 8 x 8 DCT for coding the residual to realize this method. Experimental results showed that the proposed coding scheme performs better than other coding schemes such as two kinds of interlaced scanning coding and progressive scanning coding in MPEG-2.
著者
三宅 知寛 相良 直哉 杉山 賢二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.5-8, 2012
参考文献数
8
被引用文献数
1

映像品質が管理のために参照画像を用いない客観画質評価方法が求められている。これに対し、ブロック歪、モスキーノイズ、時間軸劣化、空間ボケなどの劣化要素についての評価方法がすでに検討されている。一方、近年の符号化では、非線形空間LPF(コアリング処理)の多用により、エッジは保存されるが微少ディテールが消失する劣化が目立ってきている。そこで、そのような劣化(コアリング劣化)を検出する手法について検討した。空間ボケ検出で用いたDCT係数のバンド分割を基本にし、エッジ部と平坦部によるブロック区分を行うことで参照画像なしにコアリング劣化の程度を検出する手法を提案する。評価結果は、H.264符号化で量子化幅(QP)の増加に伴って高い値になるともに、デブロッキングフィルタの有無により顕著に差を生じ、コアリング劣化程度の評価方法として有効であることが確認された。