著者
直江 宗紀 木村 敏幸 山肩 洋子 勝本 道哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.20, pp.1-6, 2008-04-25
参考文献数
11
被引用文献数
1

三次元音場を作る方法として波面合成法がある。従来の波面合成法は空間上に多数のスピーカを配置することで実現していたが、この場合だとシステムを構築するコストも高く、また、スピーカが聴取者の視線に入ってしまうので、スクリーン等と組み合わせた視聴覚システムを構築するのが困難になる。本研究では、立方体の頂点位置に配置した8個のスピーカと波面合成法を用いた三次元音場再生システムを提案し、数の少ないスピーカアレイでも性能が十分出ているかどうかを評価する。頭部を中心とした17方向のスピーカによる定位方向と、8個のスピーカアレイによる定位方向を比較したところ、立方体面の法線方向以外では定位方向は同じであることが分かった。