- 著者
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芦村 和幸
小松 健作
一色 正男
- 出版者
- 情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21865728)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, no.2, pp.19-28, 2012-07-26
Webは世界中で共通的に利用されるがゆえに,その相互運用性,国際化,入出力方法の多様性,および利用者への親和性を保証する必要があり,そのために,W3C[1]等による国際的な技術標準化が現在も行われているが,時代とともにWebで扱うコンテンツは多様化し,マルチメディア系コンテンツの需要が飛躍的に増加してきたため,従来の方法で表現することが難しくなってきている.開発者はこのようなWeb利用の進化に合わせるため,独自の手法を使って対応するようになっていったが,それがコンテンツ普及の妨げになりつつある.本稿では,標準的なフレームワークに沿ったソフトウェアをWebアプリケーション開発者に提供することで,開発者の力量に依存することなくコンテンツの多様化に対応する方法として,W3C MMIアーキテクチャ[2],[3],[4]を利用した標準化フレームワークに沿ったライブラリの実装方法について論ずる.また,実際に上記ライブラリを実装したうえで評価を行うとともに,開発ソフトウェア標準化の現状について述べる.The Web is used globally and commonly, so Interoperability, Internationalization, Multi-Modality and Accessibility are essential. That's why W3C[1] has been tackling international standardization for Web technologies. However, Web contents have been changed much and multimedia contents are getting more and more populer these days. So it is getting more and more difficult to render the contents using conventional ways. Therefore, this paper proposes a standard library based on the W3C MMI Architecture[2],[3],[4] so that developers can handle variety of Web contents regardless of their skills. Also, this paper discusses how to implement the library and evaluate it, and then explain the current status of standardization of the library.