著者
芹沢 宏明
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.30, pp.140-143, 2003-11

米国で遺伝子スパイ事件に巻き込まれた元被告、芹沢氏による手記の第4回目。起訴された容疑は経済スパイ罪のほか、共謀罪など4件。無実を立証しようと努力したが、もう一人の被告、日本に帰国したままの岡本卓氏との連絡が取れず、同氏が勤務していたクリーブランド研究所からの協力が得られないことも芹沢氏には不利に働いた。
著者
芹沢 宏明
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.32, pp.90-97, 2004-01

米国で遺伝子スパイ事件に巻き込まれた元被告、芹沢宏明・前カンザス大学助教授による連載手記の最終回。芹沢氏は、共に起訴されたものの日本へ帰国したままになっている岡本氏が渡米し、証言してくれることを期待する。しかし望みはかなわず、責任の所在を明らかにすべく岡本氏に損害賠償を求める民事訴訟を起こす。 一方でカンザス大の職も失い、苦境は深まる。
著者
芹沢 宏明
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.31, pp.72-81, 2003-12

米国で遺伝子スパイ事件に巻き込まれた元被告、芹沢宏明・前カンザス大学助教授による手記の第5回目。一縷(いちる)の望みを託した起訴撤回動議が拒絶される一方、弁護士費用などの裁判経費も膨れ上がってきた。同氏はやむなく司法取引に応じる。
著者
芹沢 宏明
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.29, pp.124-131, 2003-10

2001年に米国で日本人研究者が逮捕された遺伝子スパイ事件の元被告の手記の第3回目。今回は「事件」の経緯が具体的に語られる。米国での研究者生活を送っていた被告の1人、岡本卓氏に日本の理化学研究所からスカウトの声がかかる。帰国の誘いに心を動かされる岡本氏だが、一方で突然の離職を上司がすんなり認めないのではないかと心配する。
著者
芹沢 宏明
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.27, pp.98-104, 2003-08

いつもと変わらず乗用車で出勤した芹沢氏は、大学構内の駐車場に突然現れたFBIの捜査官によって逮捕されてしまう。持ち物検査の末に留置所に拘留。それは芹沢氏にとって、「アメリカンドリームが消失した」瞬間であった。本格的な取り調べ、起訴、そしてほどなく裁判が始まる。