著者
重松 成二
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.83-90, 1978-04-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
6

一般的な織物および難燃性織物の燃焼性について検討した.1) 難燃加工を施した天然繊維織物の防災性は, 合繊混用の難燃加工交織物より優れている.2) 合繊および天然繊維を混用した交織物の難燃加工では, 加工液濃度を標準濃度より低減することができる.3) 交織物の燃焼性は, 燃焼角度や燃焼方向により異なる場合がある.4) 難燃ポリエステルはフエノール繊維と燃焼挙動が異なるため, 防災性も著しく異なる.5) 衣服の防災性は接炎, 可燃物の付着, 熱伝達など総合的見地から判断されなければならない.