著者
久保田 治夫 須藤 清次
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.513-517,a1, 1987-06-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
2

茨城県内を流れる小貝川は, 低平地域を流れるため蛇行が著しく水が滞留しやすいこと, 利根川から逆流してくることなどから, 水害を起こしやすい条件をもっており, 昭和になってからの水害は, 大小合せて今回で12回目を数える。今回の特集を機会に, 10号台風に係る水害を振返り, 小貝川低平地域の河況と洪水の特徴, 農業用施設等の被害状況を報告し, 今後の課題を探ることにした。
著者
安富 六郎 須藤 清次
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木研究. 別冊 (ISSN:05495652)
巻号頁・発行日
vol.1963, no.7, pp.86-91, 1963

土壌の混合および高分子の添加によって, 流動形式および降伏値の変化を土壌・水分系の充てんという立場から解釈した。<BR>(1) 関東ロームの表土および鶴岡土壌ではセン断速度チクソトロピーであるが, これに対し関東ローム心土の土壌ペーストは多くは逆セン断速度チクソトロピー流動である。<BR>(2) 風乾処理で高pF土壌水が脱水されて, ダイラタント流動がみられる。<BR>(3) 粒度の異なる粒子の混合では, 同一濃度でも降伏値の最低値をもつような混合比が存在する。<BR>(4) 高分子添加による降伏値増加は多量になると効果が少ない。降伏値増大の効果は関東ロームに対する添加では小さい。<BR>(5) 以上の諸現象は土壌粒子の非自由水の外力に対する自由水化による充てんの粗密で理解できる。