著者
鈴木 寛之 菅沼 健二
出版者
愛知県農業総合試験場
巻号頁・発行日
no.34, pp.127-132, 2002 (Released:2011-03-05)

種なし「巨峰」のジベレリン(以下GA)処理回数を削減するため、開花前にストレプトマイシン(以下SM)200mgL(-1)を散布し、GA25mgL(-1)溶液中にフルメット液剤(以下CPPU)を混入して満開後に1回処理した場合のCPPU濃度及び処理時期について検討した。1.GA処理の溶液中CPPU濃度が10mgL(-1)では、満開5日後処理により慣行と同等の果実が得られたが、CPPU濃度が5mgL(-1)では果粒肥大が劣った。2.GA処理溶液中のCPPU濃度が10mgL(-1)で、満開5日後に中庸樹及び強勢樹に処理した場合は、慣行と同等の果実が得られた。しかし、満開8及び10日後処理では、強勢樹では1房当たりの着粒数が20粒以下となり、商品性を失った。また、満開8及び10日後処理では両樹勢樹とも無核果率が低下する傾向であった。3.GAとCPPUの混用処理により穂軸の伸長が抑えられ、果粒の横方向への肥大が促進された。その結果、果粒同士が密着した果房となった。

言及状況

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@primrose_grey https://t.co/IqD93lXku6 とりまこれ読んでみて. 近いこと書いてあったけどおれの考えね. 下ハウスのブドウは新梢と果房の養分競合で新梢が強いから,果実はGAを作るために種子を形成しようとするんだと思う.大粒ブドウのGA処理の濃度って小粒より薄いやん?作用が違うからなんだけどね.

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