著者
北 宜裕 小堺 恵 河田 隆弘 北浦 健生 窪田 一豊
出版者
神奈川県農業技術センター
巻号頁・発行日
no.153, pp.17-22, 2010 (Released:2012-12-06)

夏作ホウレンソウ栽培において,ホウレンソウの生育及び収量を最適化できる土壌消毒のための熱水処理量について,0~200L・m-2の範囲で検討した.その結果,深さ15cmの土壌の最高温度は,100・m-2以上の処理区では熱水処理後3時間で87℃以上に達し,その後,Fusarium属菌の致死温度である55℃以上の地温の持続時間も6時間以上確保された.熱水処理後の土壌中のFusarium属菌数は,上層及び下層ともに50L処理区では低密度で残存していたが,それ以外の処理区では全く検出されなかった.発病度は100~150L処理区が最も低い値を示した.収量性は発病度を反映し,発病度が最も低かった100L処理区で最も収量が多くなった.以上の結果から,ホウレンソウ栽培では,実用レベルでの土壌病害防除効果があり,高い収量性が確保できる最適熱水処理量は100L・m-2であることが明らかになった.

言及状況

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ダイズ白絹病菌菌核の生死に及ぼす熱水土壌消毒の影響 https://t.co/imnKs7MkxX 熱水処理量がホウレンソウの生育及び収量に及ぼす影響 https://t.co/wxUUg25sYo

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