著者
玉垣 庸一
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.55-62, 2005-05-31

コンピュータ生成された様々な色立体を比較、評価する場としての色空間を構築する目的で、三色表色系にユークリッド計量を適用した。よく知られている適用例はマトリックスR--ユークリッド性の色光空間からその三次元部分空間のひとつである基本メタマ空間への正投影行列--であるが、基本メタマ空間に色立体を生成すると、等輝度面と斜めに交わる不自然な無彩色軸ができてしまう。その原因は等エネルギースペクトル単色光をアプリオリに正規直交基底としたことにある。本稿ではまず色光空間でアフィン投影を行う平行投影作用素を提案した。次に色光空間にユークリッド計量を導入し平行投影作用素の正投影行列表示を試みた。等エネルギースペクトル単色光とは別の正規直交基底を導入することによってマトリックスRおよび基本メタマ空間とは異なる新たな正投影行列と部分空間が得られ、無彩色軸と無輝面の直交化を達成することができた。

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