著者
松井 洋
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 = The journal of Kawamura Gakuen Woman's University (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.131-153, 1999

日本の中学生・高校生の価値観について国際比較研究を基に分析した。対象は, 日本, アメリカ, 中国, 韓国, トルコ, キプロス, ポーランドの7ヵ国の中学生・高校生, 合計6055名。調査内容は, 現代日本の中学・高校生を特徴づけると思われる自己中心一他者志向, 個人生活志向一共同体志向, 物質主義一精神主義, 外的統制一内的統制, 現在志向一将来志向の5つの価値観に関する計10問について質問紙調査を行った。結果は, 日本の中学生・高校生は韓国と同様に, 自己中心性, 個人志向, 物質主義が強いが, 韓国と異なり外的統制も強く現在志向も韓国より強かった。このように日本の中学生・高校生は「小さく内向きの悪しき個人主義」というような傾向がみられ, このような価値観が「遊び型非行」に代表されるようなわが国の青少年の問題の背景となっていると考えられる。

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1999年の研究で、かつ概要だけだけど面白かった。でもこの10年で変わったところも多い、とは思う。「日本の中・高校生は自己中心的であり、個人志向で、物質主義的で、将来に対しては期待していない」http://t.co/kza0pxXh
1999年の研究で、かつ概要だけだけど面白かった。でもこの10年で変わったところも多い、とは思う。「日本の中・高校生は自己中心的であり、個人志向で、物質主義的で、将来に対しては期待していない」http://t.co/kza0pxXh

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