著者
波潟 剛
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.19, pp.36-50, 2001-03-31

はじめに 花田清輝のエッセイ「砂漠について」と安部公房の長編小説「砂の女」とは、彼らの師弟関係を論じる際しばしば取り上げられるテクストである。その徴証となるのは砂漠や砂のイメージに関する共通性である。 ...

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https://t.co/cBqQ0qtjF9 (『砂の女』最後の公文書)の日時(昭和37年2月18日)は、小説の発表年次(昭和37年6月)と同時代に設定されているが、その理由は、作家安部公房の共産党除名(昭和37年2月) と「危難失踪(特別失踪)」に関する法律の改正(昭和37年3月発布、審議は2月から)との関連から説明できる

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