著者
鹿田 順生 伊東 祐光
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.700-705, 1981-06-05

本研究は, 中性電解液中における鉄鋼の電解脱スケールの研究の一環として行ったものである.熱間圧延軟鋼スケールの除去は, アノード溶解のみよりも, カソード還元後のアノード溶解によってより能率的に行える.そこで, カソード還元がスケール除去に大きな影響を及ぼす事実に注目し, 出来るだけ短時間にスケール層の還元方法について調べた.電解液温度を80℃以上にすると, スケール層の50%以上を3〜5sの短時間に還元出来た.また, NaCl水溶液中での熱間圧延軟鋼板スケールの電解脱スケール挙動を調べた.カソード還元後のスケール層は, 電解液中に3価鉄イオンおよびFe_3O_4の形で除去される.電解液の高い液温度と低いpH値は, スケールの構成主成分であるFe_3O_4の電流効率を改善する.

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こんな論文どうですか? 電解ピックリングの研究 : 塩化ナトリウム水溶液中における熱間圧延軟鋼板の電解脱スケール挙動(鹿田 順生ほか),1981 http://t.co/kljz1zlgic

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