著者
長尾竜郎 姫野 信吉
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハ医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.37-42, 1983
被引用文献数
1

今回筆者らは, ADLテストのより高次の尺度化を目的とし, 一般人52人のADLおよびAPDL11項目についての価値序例の調査・分析を行った.その結果, 1)一般人の中に, ADL, APDL各項目を一元的に序列化しうる総合的な価値観があることが証明された.2)序例の内容については, ほとんどの回答者でトイレ, 食事など生命維持的動作, 意志伝達が上位;入浴, 整容など家庭内動作, 仕事が中間順位;APDLが下位を占めるパターンであった.全回答者の平均値でも, 大局的には同様であるが, 中間順位において多少の性差, 年齢差があった.即ち, 男子では仕事, 女子では入浴の価値が相対的に高かった.3)以上の結果を用いて, ADLおよび APDL11項目の妥当な重みづけと距離尺度的な総合評価点, 等について検討した.

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こんな論文どうですか? 日常生活動作および生活関連動作の価値序列の研究(長尾竜郎ほか),1983 https://t.co/eC6xVXP3Rk 今回筆者らは, ADLテストのより高次の尺度化を目的とし, 一般人52人のADLおよびAPDL11項目…

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