著者
香取 秀俊
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.10, pp.754-758, 2002-10-05

現在の時間標準であるマイクロ波を基準とした光周波数の直接計測技術が確立した.この結果,クロック周波数が5桁高くより高い安定度が期待できる光領域の時間標準の実現や,それらの原子時計の時間揺らぎの評価が現実的な意義をもつようになった.本稿では,従来の単一イオントラップ光周波数標準と中性原子光周波数標準の特長を同時に実現可能な「光格子時計」のアイディアを,1次元光格子中のストロンチウム原子の分光実験を交えて紹介する.

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