著者
友田 明
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.2123-2131, 1979-12-01

Gonadotropin(PMSとHCG)による幼若ラットの排卵誘発におよぼすreserpineの影響およびreserPineによる排卵誘発の抑制効果に対するcatecholamineの影響を検討し,以下の成績をえた.1)PMS投与42〜27時間前に投与されたreserpineは排卵率および排卵卵子数に影響を与えなかった.2)PMS投与24〜1時間前に投与されたreseopineは排卵率および排卵卵子数をともに抑制Lた.3)HCG投与47〜39時間前に投与されたreserpineは1)と同じく抑制効果を示さなかった.4)HCG投与37〜1時間前に投与されたresepineは排卵率および排卵卵子数をともに著明に抑制した.5)HCG 投与1〜3時間後および6〜8時間後に投与されたreserpine は排卵率および排卵卵子数を完全に抑制した. しかし,HCG 投与4〜5時間後に投与されたreserpineの抑制効果は軽度であった.6) 以上のごとくreserpine による排卵誘発率および卵子数において,ともに抑制効果の回復現象が認められた.以上の実験結果から,reserpine には卵巣レベルで排卵を直接抑制する作用があり,その作用にはcatecholamine が関与している可能性が示唆された.

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こんな論文どうですか? 幼若ラットの排卵誘発におよぼすReserPineおよびCatecholamineの影響について(友田 明),1979 http://t.co/jbz07DJ4

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