著者
松尾 卓見 宮川 守 斎藤 英毅
出版者
日本植物病理學會
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.860-864, 1986
被引用文献数
8

ニンニクの鱗茎腐敗による地上部枯死(病名:乾腐病)を起因する <i>Fusarium oxysporum</i>の分化型を知るためにユリ科に関係ある既知分化型のf. sp. <i>cepae</i>(タマネギ), f. sp. <i>tulipae</i>(チューリップ), f. sp. <i>asparagi</i>(アスパラガス), f. sp. <i>lilii</i>(ユリ), f. sp. <i>allii</i>(ラッキョウ)との相互接種検討を行った。ニンニク菌(長野県産)はニンニクに対し鱗茎付傷接種・ポット土壌接種とも明瞭な病原性を示したが,他の供試分化型菌は病原性を示さなかった。なおニンニク菌は上記ユリ科植物やグラジオラス,スイセンほか14植物に対して病原性を示さなかった。以上の結果からニンニク菌に対し<i>Fusarium oxysporum</i> Schl. f. sp. <i>garlic</i>なる新分化型名を与えたいと思う。

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こんな論文どうですか? ニンニク乾腐病の病原菌<i>Fusarium oxysporum</i> f. sp. <i>garlic</i> n. f. sp.(松尾 卓見ほか),1986 https://t.co/43vMJYviq7 ニンニクの鱗…

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