- 著者
 
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             斉藤 幹彦
             
             堀口 大吉
             
             喜納 兼勇
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 公益社団法人日本分析化学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 分析化学 (ISSN:05251931)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.30, no.10, pp.635-639, 1981-10-05 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
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             7
             
             
             20
             
             
          
        
 
        
        
        プロパンスルトンなどによってN-スルホアルキル化して8種類の水溶性ニトロソフェノール誘導体を合成し,吸光光度分析試薬としての有用性を検討した.これらの試薬は酸性溶液で安定であり,弱酸性ないしアルカリ性で鉄(II)と反応して濃緑色の水溶性錯体を生成する.最も高感度な2-ニトロソ-5-(N-プロピルーIV-スルホプロピルアミノ)フェノールの鉄錯休は1:4(金属イオン:試薬)の錯体組成を示し,吸収極大波長756nmでのモル吸光係数は4.5×10^4 dm^3 mol^<-1>cm^<-1>である.鉄濃度2×10^<-7>Mから1×10^<-4>Mの範囲でベールの法則が成立し,鉄1×10^<-5>Mにおける変動係数(n=5)は1.2%である.等モル量の銅,コバルト,ニッケル,亜鉛,カドミウム,アルミニウム,カルシウムは妨害しない.