著者
平 雅之 若狹 邦男 山木 昌雄 松井 昌
出版者
日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.26-34,122, 1989
被引用文献数
7

日常の歯科臨床における切削機械として広く普及しているエアータービンは,軸受け機構の違いから2種類に大別されている。本研究では,まず,これらの無負荷時回転数を空気圧との関係で調べ,次いで,切削実習用に新たに開発されたガラス・セラミックス素材を用いて定荷重切削実験を行ないトルク性能と切削効率について比較検討を加えた。<br>エアーベアリング式タービンはより高速(48&times;10<sup>4</sup>rpm)で回転するものの常に一定の高い空気圧を必要とした。一方,ボールベアリング式タービンは空気圧を調整することで回転数を15&times;10<sup>4</sup>rpmから32&times;10<sup>4</sup>rpmに可変させ使用することができた。<br>エアーベアリング式タービンは負荷をかけると回転数が低下しやすくより低いトルク性能を示したが,切削効率はより大きかった。ボールベアリング式タービンは逆に,より高いトルク性能とより小さな切削効率を示した。<br>歯科切削においては,このようなエアータービンの特長に十分留意すべきことが示唆された。

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40年以上前に50万回転の高速タービンを開発しているけど削る先端部が耐えられず泣く泣く30万回転にしてフェザータッチからトルクアップして削るタイプに変更 https://t.co/bqgCjaf42n

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