著者
黒澤 昭典 佐藤 寿人 小林 満
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, 1994-08-01

今回の載距突起撮影法により、従来の踵骨軸位像に比べ距骨との重なりがなくなり、載距突起部が、明瞭に観察できるようになった。また、本法は中距踵関節面の観察に適しており、アントンセン氏法との併用により、距骨と踵骨との関係を描写するのに適していると思われる。これらにより、踵骨3方向に本法を加える、もしくは軸位法の代わりに本法を用いることにより、踵骨の全容が明確に描出され、有用な撮影法と思われる。また、一般撮影法を検討する上で、3D画像は軟部組織の情報も加味していることから、体表面と骨との位置関係が把握しやすく、また基準点及び基準線を中心とし、回転・裁断できることにより、容易に入射角を推定することができ、3Dデータを用いることが、今後他の部位での骨X線撮影法を検討して行くうえで、有用な方法といえる。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 111. 載距突起撮影法の検討(単純撮影 下肢)(黒澤 昭典ほか),1994 http://t.co/neP0Z85nUF

収集済み URL リスト