- 著者
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伊藤 教子
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- デザイン学研究 (ISSN:09108173)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.4, pp.207-214, 2001-11-30
本研究は, 駅の評価に大きな影響を与えると考えられる「混みあい感」が, どのような要因に影響を受け, 評価にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としたものである。このため, 学生を被験者とし, 4つの都心の駅を対象としたイメージ調査, 及びこのうちの2駅について画像呈示による空間評価実験を行い、分析を行った。その結果, 1)駅のイメージは「人が多い, 混んでいる, 疲れる, 騒々しい」というものであった。また日常的なイメージであるほど良いイメージを持たれており, 親しみやすいイメージであるほど, 総合的な評価が良いことがわかった。2)因子分析により, 「誘引性」「親近性」と考えられる駅のイメージが抽出された。3)数量化1類により, 男女共物理的要因が「混みあい感」に大きな影響を与えており, 参加意向には, 男女共に「混みあい感」とイメージが影響を与えていることが確認された。