著者
山元 亜希子
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.29-42, 2005-03-31

カルシウムはイライラをおさえる、イライラしているときはカルシウムが足りない、というフレーズは、昔から言われていた。しかし、筆者の知る限り、栄養に関する教科書には載っていない。そこで、抗不安作用に関する文献調査を行った結果を報告する。さらに、今回、管理栄養士・栄養士を対象として、彼女らが教科書どおりの病態に関する栄養指導に利用している栄養情報の情報源と食事因子・栄養素の抗不安作用という教科書には記載が無い栄養情報についての情報源について知ることを目的として横断的研究を実施した。その結果、教科書どおりの病態に関する栄養指導に利用している栄養情報の情報源(教科書・成分表、パンフレット・リーフレット、勉強会・講習会・研究会・学会など)と教科書にはほとんど記載されてはいない食事因子・栄養素の抗不安作用についての情報源(テレビ・ラジオ、新聞・ミニコミ誌など)とは異なることが示された。栄養情報が溢れかえっている今日、管理栄養士による栄養の指導がより効果的であるためには、医療において展開されてきているEBM(evidence-based medicine)の方法論を栄養指導(栄養教育)に応用することの必要性が示唆された。

言及状況

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これはまめ知識だけど、 カルシウムなんぼ摂ってもイライラは解消しないよ? https://t.co/1JIm9JvQv0
カルシウム摂取したらイライラが収まるのは神話だった https://t.co/NhD5sFU34w
後読“@huediachro: 経験としてはつまらないイライラが減ったことがあるのだけれど、じゃあそれはプラシーボか他の要因だったのか。カルシウムがイライラに効くってどんなメディアから知ったんだっけ? http://ci.nii.ac.jp/naid/110004476127”

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