- 著者
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菅原 憲二
- 出版者
- 千葉大学
- 雑誌
- 千葉大学社会文化科学研究 (ISSN:13428403)
- 巻号頁・発行日
- vol.5, pp.A23-A38, 2001-02-01
京都御倉町は、現在中京区に属し、三条通に面し、烏丸通と室町通で東西に区切られた両側町である。祇園祭の際には、応仁の乱以前に楊雄山を出し、近世では神輿の轅町であったように、由緒を誇る下京南艮組の古町であった。豪商千切屋惣左衛門が根拠としていた町でもある。この町に町有文書があることは『明倫誌』や秋山國三 『公同沿革史・上巻』に掲載された史料によって、早くから知られていた。しかし、町有文書自体の所在は長い間不明であった。...