著者
山口 哲
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.822-826, 2006-11-05

AdS/CFT対応は重力理論と場の量子論の対応である.これを1/2BPSセクターに限った場合,非常に深い解析が可能である.この場合,場の理論はフェルミ粒子の系に帰着され,その状態は相平面上の「液滴」で表される.これに対し,AdS側の重力理論の解として,この液滴と1対1に対応する解がLin,Lunin,Maldacenaにより構成された.これにより,超重力理論の1/2BPSセクターがフェルミ粒子の系で記述されることが非常に確からしくなってきた.

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AdS/CFT対応と泡状時空(最近の研究から) http://ci.nii.ac.jp/naid/110004837341 "AdS/CFT対応は重力理論と場の量子論の対応である.これを1/2BPSセクターに限った場合,非常に深い解析が可能である.この場合,場の理論…"

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