著者
植田 勇人
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.11, pp.699-717, 2006-11-15
参考文献数
113
被引用文献数
5 8

東北日本弧と千島弧の間に形成された日高衝突帯の前縁部では,ジュラ紀末〜白亜紀の前弧海盆堆積物および付加体が広い面積を占める.これらは,初生的には広域的かつ低角なパイルナップ構造をとっていたと考えられる.ナップユニットは,一部に横ずれデュープレックスが形成されたほかは,主として褶曲による構造再配列を被っている.2つの主要な背斜構造のそれぞれで,軸を挟んで非対称な岩相分布を示すことから,これら背斜構造の地下に剥ぎ取り衝上断層のランプが推定される.イドンナップ帯周辺では未成熟な前弧地殻がめくれ上がっていると考えられ,落差10km近い大規模なランプによって持ち上げられたと推察される.日高主衝上断層は,このランプから派生したのであろう.一方神居古潭帯周辺では,恐らく落差4〜5kmのランプにより,低温高圧変成を受けた付加体と被覆層がアンチフォームを形成したと考えられる.

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こんな論文どうですか? 日高衝突帯前縁部における白亜紀付加体の地質構造(<特集>日高衝突帯研究の最近の進歩(1)-その深部過程と上昇過程)(植田 勇人),2006 https://t.co/G0pYMz5N7V

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