- 著者
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小山 薫
作山 正美
高橋 一男
- 出版者
- 岩手医科大学
- 雑誌
- 岩手医科大学教養部研究年報 (ISSN:03854132)
- 巻号頁・発行日
- vol.41, pp.77-81, 2006-12-31
第54回全国高等学校スケート競技・アイスホッケー競技選手権大会スケート競技出場の岩手県立M高等学校スピードスケート選手,男子5名,女子2名の心理的コンディションをPCIで調査した結果,以下の知見を得た.1.男子選手で決勝進出した2名中1名はポジティブな心理状態にあったが,他の男子選手はややネガティブな状態であった.一方,女子選手は闘志があり,やや緊張感を感じている状態で,男子選手と女子選手間に有意差は認められなかった.2.男子決勝進出者と予選敗退者の比較で有意差は認められないが,「一般的活気」,「技術効力感」,「競技失敗不安」に課題がみられた.これらのことから,大会時,各自の陥りやすい心理的トラブルを認知し,それに対処できる心理的スキルを練習段階において習得させることが重要であることが示唆された.