- 著者
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谷口 智子
- 出版者
- 愛知県立大学
- 雑誌
- 紀要. 地域研究・国際学編 (ISSN:13420992)
- 巻号頁・発行日
- vol.39, pp.247-266, 2007
植民地ペルーにおける「偶像崇拝・魔術」撲滅巡察の歴史は、16世紀から18世紀中頃までの約250年あまりである。しかし、そのもっとも最盛期は17世紀初頭から17世紀中ごろまでの約50年間である。本稿ではその50年間を中心に、巡察の歴史を概観したい。なお、参照した先行研究としてピエール・デュビオルの『アンデスの文化と抑圧』、ケネス・ミルズの『偶像崇拝とその敵』をあげておく。