著者
徳田 功
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.656-661, 2008-02-20

多数のリミットサイクル振動子が弱結合した系に対して,計測時系列データから,位相方程式を推定する手法について紹介する.これによって,自然周波数や結合関数など,位相方程式を特徴つける重要な量を逆推定することが可能となる.従来までの推定法が,単一の振動子,あるいは二つの振動子が結合した場合のみを扱ってきたのに対して,三つ以上の多数の振動子が結合した系にも適用可能である点が本手法の特徴である.このような非侵襲的な方法は,視床下部視交叉上核(SCN)のニューロンなど,生物系の複雑ネットワークへの応用が期待される.

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こんな論文どうですか? 時系列データからの位相方程式推定 (基礎物理学研究所研究会 YITP-W-07-02 非線形振動子系の物理学--現代的問題とその解析)(徳田 功),2008 https://t.co/d7GJeGgJOI

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