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文献詳細
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古建築の植物文様に見る対数螺旋におけるデザイン要素の追究
著者
吉田 美穗子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究
(
ISSN:09108173
)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.73-78, 2008-01-31
被引用文献数
1
古い時代、人間が創造した建築物に文様を刻むとき、何らかのメッセージを込めたはずである。それは、建築物に住む側の人間にとって、子々孫々に至るまで生命が永遠に続き、さらにその繁栄を約束するような、そのような祈願を反映した呪術的なものを制作したであろうとの確信から、古建築における植物文様の意匠をCADにより対数螺旋を用いて合成し、再現した。古建築の植物文様において、対数螺旋は植物そのものを表現したり、または単純化されたパターンとなって繰り返したり、渦を巻いたり、植物文様の余白を埋めたりと、リズミカルに見え隠れし、永遠の生命を演出していた。それは見るものに華やかさを与え、植物文様を神聖視させ、永遠に見守られているという信念を抱かせるのに効果的なデザイン要素として、現代に至るまで引継がれ使用されているものであった。
言及状況
変動(ピーク前後)
変動(月別)
分布
レファレンス協同データベース
(1 libraries, 1 posts)
美術やデザインの観点から「対数螺旋」(たいすうらせん)について書かれた本を探している。もとは幾何学関係の用語だと思う。対数螺旋の描き方がわかるとなお良い。
収集済み URL リスト
https://ci.nii.ac.jp/naid/110006632793
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