著者
渡邉 志 高上 僚一
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.41-48, 2006-10-20
被引用文献数
3

吹奏楽曲である「スポーツ・ショー行進曲」(小関裕而作曲)を複数の健康人(男2名,女3名)に対して同時に聴取させ,その間の心拍変動を連続測定することを試みた.心拍変動(HRV)については,耳たぶより採取した脈波情報からR-R間隔を抽出し,線形補間を行うことにより100ms毎の時系列データとした.そのようにして得られたデータについて,聴取前・聴取中・聴取後に分け,心拍変動係数(CV-RR)の平均値を求めたところ,増減しながら変化していき,[聴取前のCV-RR<聴取後のCV-RR]であることがわかった,更に,HRV時系列データを高速フーリエ変換により,0.04〜0.15Hz成分を低周波数領域(LF),0.15〜0.4Hz成分を高周波数領域(HF)のように抽出した結果,交感神経活動と関係する指標とされているLF成分とHF成分との比については,[聴取中<聴取前<聴取後]となることがわかった.また,LF成分についても同様な結果が得られた.

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