著者
荒木田 英禎 福島 登志夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.517-523, 2008-07-05

1960年代に登場したレーダーやレーザーによる距離計測技術によって,地球から他の惑星までの距離が非常に精密に測定出来るようになった。近年これらの技術はさらに高精度化されているが,それにより新たな問題が持ち上がって来た.惑星レーダーと惑星探査機の軌道追跡データの精密解析から,天文学で用いられる長さの単位,天文単位AUがメートルに対して15±4[m/世紀]程度で増加している,というのである.だが,惑星間の距離ではなく天文単位の増加とはどういうことだろうか?本稿では,天文単位の意味と決定方法について述べた後,太陽系内の精密位置天文学が新たに直面したこの問題を詳しく解説する.

言及状況

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「ポスドクからポストポスドクへ」と同じ号に載ってる「地球惑星間距離の永年的変化 」は、しろうとにもわかりやすくておもしろいよね。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006825784

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編集者: Htkym
2012-09-25 00:44:00 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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