著者
水野 俊太郎 小山 和哉
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.698-701, 2008-09-05

宇宙の構造の起源となっているスケール不変の密度揺らぎをどのように生成するかは初期宇宙における大きな謎である.現状では,この原始密度揺らぎはインフレーションで生成されたとする考え方が有力である.しかし,インフレーションがどのような機構で起きるかはまだ判然としておらず,他の可能性も提案されている.本稿では,代替シナリオの1つであるブレーン衝突宇宙シナリオと,これらを識別する観測手段について説明したい.

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