著者
新家 一男
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi (ISSN:09193758)
巻号頁・発行日
vol.86, no.9, pp.453-454, 2008-09-25

就職氷河期が終了し,企業での雇用が広がっています.ポスドク過剰といわれる現状と相まって,現在大学に在籍している学生たちは,進学あるいは博士研究員となるか,それとも企業への就職かという人生の岐路において,おそらく大きく悩んでいることと思います.私は大学の助手(現在の助教)を離れ,現在,基礎研究とも言えるアカデミック研究と,応用研究である企業研究との,ちょうど境界線上にいる立場です.現在推進中の創薬を目指したプロジェクトでは,多くのアカデミック機関および企業の研究者と共同研究を行っています.創薬リード化合物探索研究者としての立場から,本研究を通じて感じているアカデミック機関と企業における研究の相違などについて,現在若手中堅として,企業で活躍している研究者からいただいた意見も織り込ませながら,私見を述べさせていただきます.是非,これから進路を決める学生をはじめとする若手研究者の次のステップアップの参考にしていただければ幸いです.

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