著者
研谷 紀夫
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.554-559, 2008-11-01

文書館制度の発達が図書館や博物館と比較して遅れた日本においては,図書館において歴史資料が保存される傾向が強かった。しかし,その情報の付与や秩序構成が図書とは根本的に異なる文書資料は,一般の図書刊行本とは別に扱われ,それら資料の認知や利用の簡便性も必ずしも高いものではなかった。しかし,近年のデジタルアーカイブやデジタルライブラリーの進展によって,図書館における文書資料の電子化が積極的に推進されている。これら電子化された資料は,文書資料の特性やBorn Digital Contentsに対応するメタデータの設計を行い,その他の資料や他の機関との相互連携の枠組みを発展させる必要がある。

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