- 著者
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戸村 幸一
- 出版者
- 千葉商科大学
- 雑誌
- 千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.3, pp.13-32, 2007-12
現代日本語の,ここ数十年にわたる史的変移を探る,これが本稿の目的である。世代間のコトバの違いに対し,旧世代は新世代のコトバを「乱れ」と片づけてしまいがちだ。だが,乱れとは,消えてゆく,あるいは消えてゆかざるをえないコトバと,生まれてくる,あるいは生まれてこざるをえないコトバとのせめぎ合いである。乱れ,と言うよりは,それは,史的必然性をもった変移である。発音,語彙,語義,語法,表記などあらゆる範躊での変移の様子を探ってみる。