著者
堀 哲夫
出版者
山梨大学
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:13454161)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.64-71, 2009

近年,大学における授業改善に対する関心は高まりつつあるが,具体的にどのような方法で行ったらよいのか,明確な提案がない.本研究では,大学の講義の中で,毎時間学習した最重要事項を学生に書かせ,自分自身の学習履歴をふり返らせ学ぶ意味を伝えるというOPPA(One Page Portfolio Assessment:一枚ポートフォリオ評価)を採用し,実践を行ってみた。OPPA の内容を確認することにより,教師自身は,自らの授業が適切であったのか否かを判断できる。その結果,学生は授業内容の最重要事項は何かを考えながら受講するようになる,受講内容の意味を明確にすることができる,授業評価が可能になるなどの効果を確認できた。しかし,講義時間が長い場合には最も重要なことが不明確になるなどの課題も明らかになった。

言及状況

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OPPAとは学習者が一枚の用紙の中に、授業前・中・後の学習履歴として授業の成果を記録し、その全体を学習者自身に自己評価させる方法である。 http://t.co/zGbAm1xGXO 大学での試行 http://t.co/yVTmCpTXl4 学生,講師ともに自己評価できる。

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