著者
藤吉 弘亘
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.35, pp.113-120, 2008-08-21
参考文献数
24

インビジブルロボットは,環境に配置されたカメラ等のセンサ群から刻々と変化する人の状態を認識し,ユーザである人に対して快適な空間をアシストすることが重要な課題である.このようなインビジブルロボットの実現には,特に,人画像解析(People Image Analysis)として,動画像からの人の検出,追跡,顔の検出,顔の部位の追跡,モーション理解が不可欠な技術要素となる.現在までに,固定カメラによる背景差分に基づく人等を対象とした動体検出法は数多く提案されているが,このような動体検出をベースとしたアプローチでは,対象とする動体の検出に失敗すると次段の処理である物体識別が不可能となる問題がある.この問題を解決するアプローチとして,近年のコンピュータの高速化に伴い,画像全体を検出ウィンドウによってラスタスキャンし,low-levelな特徴量と統計的学習手法の組み合わせによる物体検出法が提案されている.本稿では,インビジブルロボットのためのビデオ解析として,VSAMプロジェクトで開発された動画像理解アルゴリズムと,その実用化例について紹介する.また,人画像解析のための新しいアプローチとして,検出ウィンドウのラスタスキャンベースによる人検出法とモーション解析についても紹介する.

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こんな論文どうですか? 人を観る技術:People Image Analysis : インビジブルロボットの視覚機能の実現(サマーセミナー(若葉研究者の集い)「最先端ビジョン技術が拓く(藤吉 弘亘),2008 http://id.CiNii.jp/e9RpL

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