- 著者
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中畑 雅行
- 出版者
- 日本物理教育学会
- 雑誌
- 物理教育 (ISSN:03856992)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.6, pp.365-369, 2002
- 被引用文献数
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小柴昌俊先生が2002年ノーベル物理学賞を受賞された。受賞の理由は,「天体物理学とくに宇宙ニュートリノの検出にパイオニア的貢献」であり,アメリカペンシルヴァニア大学のレイモンド・デイヴィス・ジュニア教授との同理由共同受賞であった。また、同賞は「宇宙X線源の発見を導いた天体物理学へのパイオニア貢献」を行ったリカルド・ジャコーニ氏にも与えられた。このように,2002年ノーベル物理学賞は,ニュートリノやX線といった新たな手法での天体 宇宙観測の道を開いたという業績にたいして与えられた。小柴先生のノーベル物理学賞受賞は,実験物理学の分野では,日本で初めてである。小柴先生は,義受験神岡町の神岡鉱山内に「カミオカンデ」という名前の実験装置を建設し,超申請や太陽から飛んでくるニュートリノを捕らえたということが、受賞の直接的な理由となった。本解説では,「ニュートリノとは何か」,「どのような現象を捕らえたのか」,「今後どのように発展していくのか」といったことについて解説する。