著者
岡崎 隆 齋藤 陽樹
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.77-80, 2007
被引用文献数
2

内惑星の金星と地球の会合によって生ずる金星の太陽面通過は,太陽-地球間距離を決定する方法として注目された歴史がある。この現象は,8年,105.5年,121.5年といった間隔で生じている。この不思議な周期性は地球と金星の公転周期比T_V/T_Eが8/13に極めて近い値であることによるものである。太陽の有限な大きさから8年周期は一度しか起こらず,金星,地球の楕円運動によって113.5±8年の長周期が生まれる。

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