著者
原島 鮮
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.95-99, 1983

著者が1967年以来試みた研究とそれに伴って自分で注意してきたことを報告する.物理教育にコンピュータを使用するときには,これを講義実験,学生実験の代用としないことを強調する.コンピュータを利用するのは実験を実施することが困難であるか,解析的扱いが困難であるかの場合に限らなければならない.力学的現象の場合には,ディスプレーに映し出された映像を追うことができる.Schrodinger方程式の解もディスプレーまたは,XYプロッタ上で独立変数の増加に伴う解曲線の変化を観察し,境界条件に適合する解を見出して固有解の意味を学ぶ.特に解析的扱いが不可能な場合や高度の数学を必要とするための困難がある場合に有効である.最後に3次元の映像もコンピュータを使えば像の動きを知ることができることを示す.新しい試みとして3次元のリサジュー図を描いた.

言及状況

外部データベース (DOI)

Wikipedia (1 pages, 1 posts, 1 contributors)

収集済み URL リスト