著者
勝又 明敏 飯田 幸弘 野尻 みのり 亀本 博雅 喜多 奏 藤下 昌巳
出版者
朝日大学
雑誌
岐阜歯科学会雑誌 (ISSN:03850072)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.21-25, 2009-06-20
被引用文献数
1

顎関節症86例(男性20、女性66)に対して咀嚼筋マッサージを実施した。マッサージは、咬筋および側頭筋に対して手指でおこない、荷重は約10N、実施時間は2〜7分間とした。患者の開口量を計測するとともに、マッサージに対する感想を視覚的アナログスケール(VAS)にて評価してもらい検討した。術後の最大開口量が30mm以上あり最大開口で10mm以上増加したものを著効、最大開口量が30mm以上で開口量が5〜9mm増加したものを有効、これに達しなかったものを無効と判定した。その結果、著効22%、有効49%、無効29%であった。VAS値の平均は、「気持ちよさ」80.6、「温感」72.2、「口の開けさやすさ」79.8であった。咀嚼筋マッサージは、顎関節症における開口障害を改善する単純で有効な方法であると考える。

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