著者
二宮 秀與 赤坂 裕 松尾 陽
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.60, pp.133-144, 1996-02-25
被引用文献数
7

AMeDASデータに,建物の熱負荷計算などの入力データとして必要な時刻別大気放射量を追加する方法について検討した.大気放射量は大気中の水蒸気などから射出される長波放射であり,地上付近の気温・湿度および雲量が既知であれば,実用的な精度で近似できることがわかっている.AMeDASには雲量の観測値はないが,日照率と雲量には相関があり,大気放射量に及ぼす雲の影響Cを,日照率を用いて近似できることを示した.また,日照のない夜間は,昼間のCを用いて補間できることを示し,日照率を用いた時刻別大気放射量の推定式を提案した.最後に推定精度を確認し,従来の雲量を用いる推定式と同等以上の精度が得られることを明らかにした.

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