著者
伊藤 博
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.17-32, 2011

明治維新前後において、福沢諭吉ら洋学者達が近代科学を子どもにまで広めようとした。なかでも江戸末期の1868年(明治元年)に福沢諭吉が発行した『訓蒙窮理圖解 初編 上(中・下)』(上巻は表裏表紙含め全52葉)は、すべての漢字にルビを付し、所々にその頁の内容に沿った図などを挿入するなどはじめて子どもを対象とした科学読み物であったと考えられる。その後、この書物に触発されて明治五年から明治七年にかけて「窮理熱」と呼ばれる科学読み物がさかんに出版されるようになり、科学入門書の一大ブームが起きた。これは科学入門書が一般庶民の読み物として広がりつつあった事を裏付けるものである。こういった科学書が一般庶民の読み物として成立するためには、読者層において高いレベルの識字率が必要とされるのが前提である。さらに、各種の研究から明治維新前後の一般庶民の識字率は相当に高かったことが知られている。そこで本稿では、一般庶民にまで教育が施されるのはいつのことからであり、その教授法はどのようなものであったのかについて明治維新前後の当時の資料をもとにして考察していきたい。

言及状況

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@Elric2636 自分は教育史の専門家じゃないので、例えばこういう時代ごとの考察https://t.co/W89lwPjUUJや、日本教育史全般を扱うものは知っていますが、明治期の教育政策と現代との関連を述べた研究は残念ながら… https://t.co/6fWDf0nsux
Googleアラートより。「教育史から見た幕末期から明治初期の教育」https://t.co/gPviXik6pU
@gessyou 内容は精読していないので無関係かもしれませんが、関係ありそうな題名の論文を数編見つけました。 教育史から見た幕末期から明治初期の教育 https://t.co/fnlvbnjCcM 明治期における近代学校教育制度… https://t.co/f2LC8ODT9M

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