著者
光山 和彦 村上 文弘 池田 哲臣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.10, pp.53-56, 2012-02-17
被引用文献数
1

ロードレースやゴルフの中継番組において,広いエリアで安定した移動中継を実現する無線伝送システムの研究を進めている.筆者らは,互いに離れた複数の基地局で受信した信号を,光ファイバ無線を利用してスイッチングセンターに集めて1台の受信装置に入力するマクロダイバーシチ受信システムを開発した.開発した受信装置は,各入力信号の遅延時間差をFFT演算前後でリアルタイムに補正した後,受信品質の良好な信号を最大4ブランチまで自動選択してMMSEアルゴリズムで合成する.本受信システムは,基地局の区別なく最適な信号を合成するため,高い回線品質を広いエリアにわたって提供できる.また,使用する機器を大幅に削減できるため,運用性の向上にも大きく貢献するものである.今回,実際の京都駅伝中継番組でカメラバイク映像の地上受信システムとして使用し,全コースの約半分の区間を途切れずに受信することに成功したので報告する.

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こんな論文どうですか? マクロダイバーシチ受信システムの開発と実用化(学生若手発表および一般)(光山 和彦ほか),2012 https://t.co/9OZApZJEix

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