著者
平松 隆円
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学教育学部学会紀要 (ISSN:13474782)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.129-139, 2013-03-18

本研究の目的は、電車内に限定して、化粧をはじめとする若者の迷惑行為の実行と意識との関係をあきらかにするとともに、それらと社会考慮、自尊感情、公的自意識、私的自意識の各個人差要因との関連性をあきらかにすることである。男性55人(平均年齢=19.53歳、SD=1.71)、女性88人(平均年齢=19.15歳、SD=1.28)を対象とする質問紙調査の結果、「化粧」「新聞や雑誌などを読む」をのぞいて、おおむね一般的に迷惑行為とされている行動を若者自身も迷惑行為と意識していることがわかった。また、実際にそれら迷惑行為をおこなうことはあまりないこと、必ずしも迷惑行為と意識していることが実際の行動に関係しているわけではないことがわかった。部分的ではあるが、迷惑行為の実行には自尊感情や私的自意識が、迷惑行為の意識には社会考慮や公的自意識が関連していた。

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CiNii 論文 -  化粧をはじめとする若者の電車内迷惑行為と個人差要因との関連性 http://t.co/8tZ3KznqLs #CiNii

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