著者
鈴木 芳治 Yoshiharu Suzuki 埼玉大学大学院 Graduate School of Saitama University
雑誌
年報財務管理研究 (ISSN:09171738)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.86-92, 2013-03-31

戦後の内部統制の史的展開のうち,内部統制導入の意義として他の事象との関連性,すなわち内部統制概念が「内部会計統制」として監査基準から始まり,その後1990年代以降に多発した会社財務不正事件の影響を受けて会社法と金融商品取引法による導入に至るまでの変遷を明らかにした。特に会社財務不正事件が内部統制に対する関心に与えた影響を,不正事件の発生年度と研究論文の提出された年度との比較から明らかにした。さらに会社財務不正事件の類型とこれに内部統制の整備・運用状況を照らすマトリックスで分類することによって,社内外の取締役・監査役および内部監査部門と内部統制の在り方を探ることが出来るのではないかとの示唆を得た。

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