著者
Aki Keiiti
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.91-105, 1962-08-15

長周期表面波を解析して,地震の震源に関する情報を求める試みはいくつか行われている.これらの解析は,結局,現存の表面波発生理論が半無限平面に関するものであるので,それと比べることができるように,実際の記録から,分散性媒質,地球の曲率,polar phase shiftなどの影響をとり除くことを目的としている.この論文では,現在行われている2つの解析法,フーリエ分析法と,source function法とについて,現在どの程度の精度で,震源についての情報が得られ得るかを議論した.津波警報に関連して,レーリー波を用いて,地震が水平断層によるものか垂直断層によるものかを定めることの可能性についても論じた.現在われわれのもつている知識からは,この可能性は,やや無理である.しかし長周期地震観測の急速に発達しつつある現在,この可能性も近い将来実現されるであろう.

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こんな論文どうですか? Accuracy of the Rayleigh Wave Method for Studying the Earthquake Mechanism(Aki Keiitiほか),1962 http://id.CiNii.jp/DnY9M

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